国際宇宙開発会議 2018 Presentation

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2018 ISDC 「Global Space Orchestra」
ご紹介ありがとうございます。

プレゼンの機会を与えていただきまして大変うれしく思っております。会議の主催者の方々に御礼申し上げます。

皆さんこんにちは。
私は、日本で音楽家として活動している辻早紀と言います。
作詞、作曲、編曲、歌など、全般において対応し、オーケストラで主に活動を行っています。

私が作る音楽はただの音楽のみならず、宇宙物理を取り込むことに挑戦した音楽であります。

私が今から発表する内容は、宇宙とこれから確実に訪れる未来のテクノロジーを利用して、世界初のエンターテインメントとなる「Global Space Orchestra」について発表したいと思います。

まず、このプロジェクトの説明に入る前に、私が作る音楽がどのようなものかについてご説明を致します。

そしてこの説明は「Global Space Orchestra」を行う上で、とても重要な意味を持っています。「Global Space Orchestra」の概要をより深く、しっかりと認識してもらうために、是非とも聞いて下さい。

皆さんはシューマン共振をご存知ですか

シューマン共振とは、地球が固有に持つ周波数のことを指します。
地球は「自転」という独自の運動に加えて、北極と南極という強い磁場を持っています。それは私達の生活で言うと、とても大きなモーターのようなもので、フレミングの法則同様に磁界と運動があることで、地球はモーターとして24時間稼働し、常に電気を発生し続けています。

常に、2000ものサンダーストームが地球上のどこかで発生し、雷については、毎秒50回ほどのペースで稲光を走らせています。
シューマン共振は、その雷から放たれた電子が、四方八方に飛び散って、地上に跳ね返されては、宇宙へ向かうのですが、成層圏より上に位置する電離層という空間に跳ね返されて、まるでテーブルテニスのラリーのように一定の周期で地上と宇宙を行き来することを言います。

その跳ね返りが繰り返された後、行き場のない電子が安定した周期で押しては返す波となり、この地上と電離層とを行き来するようになります。

それがシューマン共振です。
私はこの周期性を音楽に利用し取り込んでいます。
私達、人間が音を聴き取れる範囲は20Hzから20kHzです。
しかし、シューマン共振は20Hzよりも下の領域なので、耳で感じ取ることは決して出来ません。
主に季節や気温条件によって変動するのですが、その1年間の平均として観測された数字が、第一次観測で7.83Hz、第二が14.1Hz、第3が20.3Hzとなっています。
実はこの数字は人間の脳波に酷似しています。
科学的な立証はまだ正確にはされていませんが、シータ波、α波、β波において、非常によく似た数値になっています。

ひらめきや直感が鋭くなると言われているシータ波は8Hz以下、リラックスをして集中しやすい状態のアルファ波が8Hz〜14Hz、そして少し緊張し通常の思考状態である時のベータ波が14〜20Hz、という具合です。

ある見方ではシューマン共振と脳波との関連性は非常に密接であり、我々に何らかの影響を与えているという考え方もあります。

このように我々人間は見えない、或いは聞こえない周波数の中で日常生活を送っていることになります。

私個人としては、人間がそのような環境で暮らしている以上、それらは何らかの影響があると考えた方が、むしろ自然なのではないかと思っています。

そして、私はこれらの知識を得て、さらに研究を進め、自分の音楽に、あるいは「Global Space Orchestra」にシューマン共振を取り込むべき、大きな理由を発見することになりました。
シューマン共振を音楽に取り込む方法は、シューマン共振の数値を元に音階や音律を作っている周波数の係数を掛け合わせることで、それは可能になります。

そしてその導き出された数値は、アンサンブルの根幹とも言える楽曲のマスターピッチとなり、アンサンブルに加わる楽器はそれに合わせて、チューニングを行い、演奏していくことになります。

一般的に、マスターピッチは1955年に国際標準化機構(ISO)によって決定されました。ピアノの88鍵盤の一番下のラから数えて4番目のラ、A4を440Hzとして設定されていて、なぜ、440Hzなのか、という理由については、赤ん坊の鳴き声に基づいて440Hzだということが最も有力な説のようです。

そして、それを基準に時報やサイレン、警報機などのすべては440Hzに統一されていきます。

しかし、これらはどれも人間にとって緊張や危険を知らせるもので、とてもストレスの掛かる周波数と言えます。

そこに私は疑問を持ちました。
もしこれが地球固有の周波数を元に算出して、それらに設定された音楽を地球全体で演奏することが出来たなら、私達人類は地球とハーモニーを奏でることになり、周波数を通じて、この惑星と一体化することになります。

それは私達がこの星に生命を授かって以来、きっと初めてのことで、これより素晴らしいことは人類にとってないはずです。

これが、私が今から説明する「Global Space Orchestra」にシューマン共振を取り込むべき、最大の理由です。

今BGMとして流れているこの私の音楽も、そのシューマン共振を取り込んだものです。

それでは、この世界初のプロジェクト「Global Space Orchestra」の概要についてお話ししましょう。

何度も言いますが、私、辻早紀は「Global Space Orchestra」という新しいエンターテインメントを掲げる、世界で唯一のアーティストです。

そしてこの「Global Space Orchestra」は未来の最新技術を利用して行われることになります。

まず、ここは宇宙のカンファレンスですので、ご存知の方も多いと思いますが、
OneWebやスペースXを中心に、沢山の企業が、およそ10年の間に1万基以上の人工衛星が打ち上げます。

それは何を意味しているのかというと、沢山の人工衛星が打ち上げられる事により、これまでより遥かに正確で、広範囲に、まるで地球を包み込むかのように、この惑星の情報を管理することとなり、今や始まりつつある自動運転を筆頭に、それに連携した渋滞整理、防災から犯罪抑止、農業や漁業に至る所まで、幅広い分野で地球観測サービスの恩恵を受けることになります。

そしてそれは現在、約57%の世界人口がインターネットにすら接続出来ていないという状況ですが、このような情報格差もこれらの人工衛星の恩恵を受け、近い未来に解消されることとなります。

OneWebの発表では2022年を目標に、世界の全ての学校をオンライン化することを目標とし、スペースXは現在、4000基ほどの打ち上げをFCC(アメリカ連邦通信委員会)に先日、認可され、技術の問題に関しては計画された予定よりも遅れることは必須ですが、遅くともこの10年の間に世界は激変していると考えています。

さらに、それに加えて私達の今立っている地上の通信回線は、もう間もなく4G(第4世代)から5G(第五世代)へと移行していきます。

これは現在の通信速度から、最大100倍もの速度が上がると同時に、速さだけに留まらず、VR(Virtual Reality)やAR(Augment Reality)、またIOT(Internet Of Thing)のインフラ整備として、重大な役割を担うことになります。

現在、日本では2020年の東京オリンピックに向けて、沢山の企業が5Gを利用して新たなサービスを開発しています。

そしてこの5Gと地球を包み込む人口衛星とが、緻密な連携を測ることにより、私達がこれまで体験したことのない感動を、私は「Global Space Orchestra」を通じて提供致します。

「Global Space Orchestra」は、世界のあらゆる国や、あらゆる地域で行われる演奏を、これらの通信機器を通じてデータ経由で繋ぎ、地球という惑星を一つの会場として見立て、コンサートを行うという大演奏会です。

アメリカのMadison Squre GardenやイギリスのThe O2、Manchester Arenaや日本で言うと武道館や東京ドーム、という、今まで会場という定義は一つの建物を差していましたが、それとは異なり、全く新たな発想で、この地球全体を一つの会場に見立てコンサートを行います。

そして作曲者である私自身は、World View Enterprise社の気球型宇宙船等の宇宙船に乗り込み、宇宙空間から指揮を行い、この大演奏会を導きます。

参加者は延べ人数1億人を目指し、どのような楽曲にするかは、まだ制作に取り掛かっていませんが、それぞれの文化や歴史を尊重し、過去の積み重ねによって今の私達があり、そして未来という希望へ向かっていくような、そんなことの感じられる曲にしたいと思います。

子どもからお年寄りまで、国籍や肌の色に関係なく、病人や障害者、性別も越えて、これまで私達を区分してきた境界を取っ払い、「私達人類は地球人の一人である」ということを強く実感出来るような、そんな祭典にしたいと思っています。

歌える人は歌って下さい、手拍子が出来る人は手を鳴らして下さい、楽器が弾けるならば弾いて下さい、それを観たり感じたりする心があるのであれば、どのような形でも構いません、「音楽は国境を越える」ということを、私はここで証明致します。

地球とハーモニーを奏で、この宇宙と溶け合い、私達一人一人が同じ屋根の下で暮らす家族であることを感じ、今までに感じたことのない新たな試みで、平和へのメッセージを色濃く出します。

いつか、マイケルジャクソンが誰も拒否出来ないような音楽を作ると言って、かの有名な「スリラー」というアルバムを発表しました。

私は誰も拒否出来ないような平和的音楽プロジェクトによって、その芸術価値を見出したいと思います。

この壮大なプロジェクトを行う上で、やるべきことは沢山あります。
今日のプレゼンテーションを聞いて、興味を持って頂いた方は積極的に声を掛けて下さい。

そして、その時はまるで子供に話しかけるように、とてもゆっくりな分かりやすい英語でお願いします。

共に助け合い、素晴らしい未来を創造しましょう。
ありがとうございました。